第8回 ブラさがみ 「新江ノ島水族館 バックヤード見学会」
- 投稿日
- 執筆者
- 田中賢史
- 掲載元
- ミニだより117号
2025年7月14日(月)

昨年から始まった企画「ブラさがみ」ですが、今年の夏も屋内の施設見学ということで、新江ノ島水族館にてバックヤード見学会を開催しました。というのも、モース研究会の崎山会長が、この新江ノ島水族館の館長さんで、そのご縁で今回の見学会が実現しました。なので、地名の会の会員に加え、モース研究会員も参加し、両団体のコラボとも言える楽しい回になりました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、36名全員が9時に現地へ集合、まずは水族館の通常展示を自由に見学しました。入口にはサカナくんが館山から持ってきてくれたナミダカサゴがいました。後日テレビのクイズ番組で、登場していた水族館の人気者です。そしてそこで、水族館スタッフの伊藤さんより、E.S.モースと江の島との関係について解説していただきました。6月の江の島地名探訪のとき、モース記念碑に於いて、に続いて2回目です。モースは約150年前、シャミセンガイなどの研究のためにアメリカから来日、江の島に臨海実験所を設け、日本の海洋生物学の礎を築いたとされています。新江ノ島水族館は、その精神を受け継ぎ、時代の変遷を経て今に至る“遥かな後裔”とも言える存在であり、研究機関としての側面も持ち続けています。
10時半に再集合し、二班体制でバックヤードの見学へ。普段は立ち入ることのできない飼育設備や水質管理、餌の準備などを間近に見学し、魚類、ウミガメ、イルカなどの貴重な海洋生物が、どのように飼育・観察・管理されているかを学びました。当然のことですが、水族館は“生き物”を相手にしています。なので、彼らのエサ代、水代、電気代など、すべてが命を支えるために日々必要とされるものであり、「休み」は存在しません。スタッフの方々の言葉からは、命を預かる現場の責任感と、海の記憶を守る使命感がひしひしと伝わってきました。運営の裏側には、絶え間ないコスト、そして飼育員スタッフの努力と苦労があるのです。
そしてやはり、バックヤード見学の一番の醍醐味は、海の生き物との距離の近さです。中でもクラゲは、新江ノ島水族館のシンボル的な存在であり、手を伸ばせば届くほどの距離でクラゲたちの姿を観察できました。美しく幻想的に泳ぐクラゲですが、実は自らの推進力で泳いでいるわけではなく、水流に身を任せて漂っているだけなのだそうです。
予定通り12時半には見学を終え、イルカショーを見に行く方もいました。広い水族館を全部見るには、あまりにも短い時間でしたが、それでも十分有意義な時間を過ごせたのではないかと思います。
崎山館長をはじめとする水族館スタッフの皆さま、地名の会役員の皆さまのご尽力により無事に終えることができました。ご協力に感謝いたします。ありがとうございました。
