令和7年度 第2回 地名講演会 報告

投稿日
執筆者
布施克彦
掲載元
ミニだより117号

2025年10月25日(土)

2025年10月25日(土)の13時半より、Fプレイス・3階ホールにおいて、歴史学者で中世内乱研究会会長の鈴木由美氏をお迎えして、今年度2回目の講演会を行いました。講演のテーマは、「中先代の乱」。鎌倉幕府滅亡の2年後に、幕府14代執権・北条高時の次男・北条時行が、一時鎌倉を奪還した時の争乱です。鈴木氏は14歳の時から謎多い人物である北条時行に惹かれ、今日までその研究を続けてこられた方で、4年前に中公新書として出版した同名の御著書は、大変好評を博しました。

中先代の乱は、日本史の中でやや注目度の低い出来事ではありますが、その後の室町幕府の成立や、南北朝対立時代の始まりの契機となった重要な事件です。鈴木氏には、それらについての長年の研究成果を、コンパクトにまとめて、分かりやすく語っていただきました。

時行方の軍勢が鎌倉を襲った台風によって、兵力を大きく削がれたことが、反撃する足利方に勝機をもたらしたことや、時行の隠棲先であった信州各地に残る伝承のことなど、参加者の興味をひく話題が多く盛り込まれていました。北条時行は、わずか25年の生涯であったといわれ、その人生にも謎が多いとされます。鈴木氏は講演の中で、その人物像を巧みに描き出してくれました。

講演会参加者は会員56名、一般22名、市関係者・講師7名の、計85名でした。

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