第13回ブラさがみ 「武蔵国の国府・府中の歴史を巡る」
- 投稿日
- 執筆者
- 佐竹三保子
- 掲載元
- ミニだより119号
2026年4月21日(火)
2023年12月に実施した「さがみ探訪 ~古代の風を感じながら海老名を歩こう~」で相模国の国分寺跡がある海老名を探訪しました。通常国分寺の近くに置かれる国府ですが、相模国では国府の所在については諸説あり、明確な場所は不明だと知りました。
そこで今回の「ブラさがみ」は、国府が置かれた地が明確な武蔵国(今の神奈川県の川崎と横浜を含む北東部、東京都、埼玉県)の国府・府中の探訪を企画しました。「府中」とは「国府所在地」を意味する地名で、武蔵国が置かれた地であることから「府中」と呼ばれ、これが市名の由来との事です。
集合場所のJR府中本町駅のすぐそばに「国司舘と家光御殿史跡広場」があり、そこで貸出のVRスコープを使い、当時の国司館(国司の居住兼執務室)の建物や蹴鞠や歌会などの文化・生活様式をVR映像と説明を聞くことができました。また、徳川将軍の府中御殿は一部しか発掘されていないのであくまでもイメージの映像とのことでしたが、江戸時代の鷹狩の様子をVR映像で見ることができました。
次に武蔵国の総社で、武蔵国の六社を合祀した六所宮とも呼ばれる「大國魂神社」に向いました。創建は111年と伝えられ、境内には多くの摂社や末社がありました。今の「大國魂神社」は北向きになっていますが、これは源頼義が奥州征伐に向かう際、北の平定を神威によって治めようと、南向きから北に変えたと言われています。参道には、その奥州安倍一族を討伐した前九年の役後に源頼義・義家父子が戦勝祈願成就のお礼にケヤキの苗木を100寄進したといわれる「馬場大門のケヤキ並木」があります。ケヤキ並木としては唯一の国の天然記念物に指定されています。5月に行われる大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」は、関東三大奇祭の一つになっています。
最後に武蔵国の国衙跡を見学、国庁、国衙、国府の違いを具体的に説明していただき、解散となりました。
府中と言えば、1968年に発生した三億円事件やユーミンの歌(中央フリーウェイ)にでてくる競馬場、ビール工場のイメージでしたが、今回改めて府中の歴史を知ることができました。
後記
「くらやみ祭」は、5月の連休約1週間開催されますが、中心となる5/5の神輿渡御を見て来ました。「くらやみ祭」は神聖な御霊が神社から神輿にうつり御旅所に渡御する際、人目に触れる事のない暗闇でなければならないと言う伝統が今も引き継がれている暗闇の祭りです。
午後6時の花火の合図で6張りの大太鼓と8基の神輿が、大國魂神社からケヤキ並木、旧甲州街道を約2時間かけて練り歩き御旅所に向かいます。時間ともに暗闇になる中、地響きする大太鼓の音、神輿のきらびやかな装飾、提灯の明かりが闇に照らされ、さらに神輿ごとに違う装束の多人数の担ぎ手の熱気と迫力。昔からの伝統を重んじる盛大な祭りを体感できました。
(参加者:23名)
ブラさがみ